りゅうせきエネプロ社長時代、壺屋の陶器を見に行ったときのことです。
ある陶器店の主が、話された
言葉が忘れられません。
「この器はわしよりももっと長生きするんだから・・・。」
私どもが扱っているプロパンガスは形がありません。
使った後に何も残りません。
どの会社のプロパンガスもカロリーや性能は同じです。
この言葉を聞いた後からなぜか寂しい思いが続いていました。
私が社長に就任して4ヶ月が経ちました。
先ほどの陶器屋の主人の言葉が気にかかり、ガス屋として形に残るものは何だろうと考えておりま
した。
そこで琉球石油の社史を読んだり、当時の関係者の皆さん、従業員そし
てお客様のお話を聞いておりました。
その中でこんな話を聞きました。
私は思わずこれだと叫んでしまいました。
「私は30年前の子供のころから、あることを機会に琉石さんを信用
しています。それはある従業員さんの話です。
ガス器具の設置でお見えになった若い従業員の方がガムを噛みながら話をしているのを見て、
私の父が
何だその態度は!ガムを噛みながら人の話を聞くのか!
そんな態度の会社に仕事は頼まん!
と追い返したんです。
その従業員さんはそれから3日3晩我が家に来て謝り、
その態度を見て、父がガスの取引を始めたのです。
何度追い返されてもまじめに通う姿に感銘を受けました。
自分の誤りを素直に認めて、行動する琉石さんはすごいなと思ったんです。
当社は、後に残る作品と呼べるものはありませんが、会社のすべての仕
事を通して、
お客様の心に残る仕事
はできるということがわかりました。
また、このことはその方の心の中に生き続けることでもあります。
このように言われると本当にうれしいですね。
お客様に感謝、感動の日々を送らせて頂いております。
世のどこかで必ず人は見ていてくれますね。
毎日、笑顔で、明るく、楽しく、前向きに「ありがとう」と
感謝をしながら仕事をしなければと再び心に誓いました。
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